GELATIN SILVER SESSION に、行ってきました!! 六本木AXISギャラリーで行われている写真展です☆ で、ゼラチンシルバーセッションとは何か!? めっちゃ簡単に言うと、 デジタル全盛の世の中、フィルム撮影・その現像手法を守ろう! といった感じの趣旨で、フォトグラファーが集まったプロジェクトです。 ギャラリーのなかには、1枚のフィルム写真が2枚づつ展示されており、それは ○“撮った人”が現像した作品 ●“別の写真家”が現像した作品 という形になっていました。 …いや、すごいの。本当に感動したの。 並んで展示されている2つの写真が、全く違うものに見える。 同じネガだから全く同じ構図なのは当たり前なのに、 同じ写真には決して見えない。 私はこのプロジェクトに参加している 写真家:蜷川実花さんの鮮やかな色彩が大好きで、それを楽しみにしていたのですが。 もちろん本人現像の作品は私の大好きな原色の世界で、 例えて言うなら熱帯魚の水槽のような花の写真。 それを藤井保さんが現像すると… 淡く、儚い、覚めかけの夢の中で見た絵本のような色彩。 カラーの写真は色でハッキリと差が出、 モノクロ写真は影の濃淡だけでまったく別物の印象を与えてくれました。 プリントする人が違うだけで、 写真の中の緑は簡単に20年前にタイムスリップする。 注目すべき視点が一瞬で入れ替わる。 淋しかった枯野は芽吹きを待つ一瞬に変わる。 私は写真には全く詳しくないから、 全然専門的なものはわからないんだけど。 まさか“現像”という段階が、 ここまで写真に違った命を吹き込むものだとは知らなかった。 写真は、シャッターを押した瞬間に命が吹き込まれるものだと思っていたから。 違うんだね。 これはあくまで私の私的な見解なんだけど。 うまくいえないんだけど。 フィルム写真って、人間にしたらさ。 シャッターを押す時が誕生で、現像仕上がったときが成人なのかな。 胎教だ英才教育だゆとり教育だなんだって、 そういうのが全部暗室の中での“現像”って作業でさ。 それによって子供の性格や趣向が変わったり?? としたら写真家の感性が母で、 カメラは父なのかな?? 現像で変わるモノもたくさんあるけど、 根底には、決して変わることのない、 撮影した人の感性やカメラの性能・フィルム(記録媒体)の種類が しっかり関わってくる…みたいな?? ダメだ。やっぱり上手く説明できなかった(゚Д゚;)笑 受け流してください(*_ _)笑 とにかく、なんかこう… いろいろなイマジネーションを膨らませたというか、 写真芸術の楽しみ方が一つわかったような気になったりして。 すごく素敵な体験でした。 私の説明じゃ不十分だと思うから、 実際に作品を見に行くも良し(20日までだけど) 無理ですーって人は一応パンフを購入したんで、 観たい人は言ってね☆☆雰囲気だけでも伝わるかも。 他にも、メイン展示と区切って展示してあった作品の中で、 写実主義の画家がまるで油絵で仕上げたように立体的で、 でも決して絵の具では出せない繊細なラインを引いた鳥の写真(三好耕三さん) がお気に入りでした!!! 目が釘付けだった… 色々展示してあって、色々説明書きがあって、 一眼レフと二眼レフの違いすら全然わからないド素人な私でも、 感じるものがあったり沸き立つものがあったり。 素敵な展示でしたww
by atome0624
| 2007-10-18 02:57
| つれづれまいにち。
|
by atome0624
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